スマートシティの造り方003 : ポートランド市をつくっているのは?なんとたったの○人!

連載も3回目になりました。ライターMimiもまだまだ奥の深いポートランドの街づくりについて勉強中です。
知れば知るほど好きになっちゃう、それがポートランドの魅力です。
ポートランドがどんな街か、だいたいのイメージがついていてくれればいいなと思っています!

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今回はそんなポートランド、誰が行政管理をして都市計画を行っているのかということについてお話していきたいと思います。

ポートランド市をまとめてる市議会議員と呼ばれる人たち…

何人くらいいると思いますか?

ちなみにポートランド市とほぼ同じ規模といわれている、東京都八王子市の市議会議員の定員数は40人です。

ポートランド市はなんと、

市長を含め、たったの5人!

5人でポートランド市をまとめてるのはびっくりな話です。(笑)
そしてこの5名の他に1名の監査役がいて、政治権力の抑制と均衡を保ったり、公的資源を一般市民に説明したりする役割があります。

ポートランド市は他でも例を見ない、市民の声を最大限反映できるコミッション制度(別名委員会制とも。)というものを採用しています。

市長1名とコミッショナーと呼ばれる議員4名が環境、開発、総務、住宅、交通局など行政分野をそれぞれ担当し、会議で市民の声を取り入れながら行政を進めていきます。そのため、市民が何を求めているのか細部まで知ることができます。

1つ例を挙げると、ポートランドダウンタウンの中心に位置するパイオニアの広場。

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実はこれも市民の意見によってつくられたものなんです。そこにはちょっとした裏話があるんです。本当はこのパイオニア広場、当初は立体型駐車場として建設されるはずでした。
しかし市民の間で反対の声が上がりました。
駐車場をダウンタウンの真ん中に建設することによって街の景観に良くない、そして結局は車の利用率は下がらず、環境保護につながらないのではないか、というのです。

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結局このパイオニアの駐車場建設は住民の声によって計画が中止となり、現在の広場になったのです。

これだけ住民の影響力が大きい街って、他でも例を見ないのではないでしょうか。

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さて、話は戻り、このポートランド市議会は頻繁にコミッションを開いて、こうした建設に関わる話題から、開発、インフラ整備、自治会など、あらゆる議題について話し合っています!

私mimiも、昨年2014年の11月に包括的計画と持続可能性(Comprehensive Plan and Sustainability)に関するセッションを聴講してきました。(住民登録もしてない留学生だったのに、今思えばよく入れたな…)
今回のセッションはポートランド州立大学の近くに位置する、ポートランド市庁舎(The City of Portland)で開かれました。
主にポートランド市の人口増加に伴う問題点やイースト地区(ウィラメット川を挟んで東側地区)の開発問題などについて話し合いが行われていました。

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こうしたセッションは1週間のうちに2、3日ほど、議題を分けて定期的に開かれます。1回あたりなんと4時間以上にわたるほど話合いが行われ、住民だけでなく議員やその他役員関係者など全員がポートランドをより良くしていこう、という姿勢が伺えます。

次回はそのセッションでも取り上げられ、ポートランド都市計画でも話題とされる、包括的計画(Comprehensive Plan)について解説していきます。

ポートランド市庁舎(The City of Portland)

place 1900 Southwest 4th Avenue #5000,Portland, OR 97201

web http://www.portlandoregon.gov/

web コミュニティイベントなどの詳細はこちらから

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