Proof-of-paymentって何? MAX Light Railの乗り方講座

チケット買ったら、そのまま乗るだけ、降りるだけ。ホントにそれだけ。

ポートランドの電車 通称MAXの乗り方は、日本人の感覚からすると、いい意味で大らか。

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改札? そんなもんは無い。

駅員? そんな人はいない。

チケット買っても買わなくても、チェックはされない。

それじゃタダ乗りし放題じゃないの?

うん、事実そうなんだ。でも時々おまわりさんが車内にガサ入れにやってくるから。タダ乗りがバレたら罰金250ドル!

だから、ズルしちゃ ダメ。ゼッタイ。 チケットは必ず買いましょう。

料金は大人(18~64歳)の2時間半チケットが2.5ドルで1日パスが5ドル。

子供(7~17歳)は2時間半で1.25ドル、1日2.5ドル。Honored Citizen(65歳以上または障害のある方)は2時間半1ドル、1日2ドル。

チケットは時間内なら何回乗り降りしても自由。それもMAXだけじゃなくて、すべてのバス路線、Street Car(路面電車)、WES(別の鉄道路線、Westside Express Serviceの略ね)でも共通で使えておトク。

買えるのは次の3カ所。

・ 駅の券売機
・ バスの車内
・ スマホアプリ

券売機はカード、現金、いずれもOKでお釣りも出る。バスでの支払いは現金のみで、お釣りが出ないから注意ね。

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スマホアプリ「TriMet Ticket」はApp StoreやPlay Storeから無料でダウンロードできる。オンラインで決済できて、モバイルチケットが発行される仕組み。

これだといつでもすぐに買える。じゃあ、警察来た時だけアプリで買って見せればいいんじゃね?

いやいや。買った時間がちゃんと分かるようになってるからバレるよ。わるいことはできないものです。

とはいえ、警察の見回りもそんなに頻繁じゃないから、現実には無賃乗車してる人はたくさんいて、もっと厳しく取り締まるよう求める声もある。

でもTriMetとしては、今以上の対策を取る気はないみたい。

どうして? それは単純に費用対効果が見込めないから。

実はTriMetの財源はpayroll tax(所得税)が55%、運賃が24%、federal formula funds(連邦基金)が15%。つまりほとんど税金で運営されてるわけ。

たった24%に過ぎない運賃収入をちょっと上げるために改札設置したり人員増強したり。投資に見合わないどころか、むしろ確実に赤字。

このあたり、ほぼ100%運賃収入で運営されてる日本の鉄道とは事情がちがう。ちなみに東京都営地下鉄の場合、運賃収入が93%ね。

こういう乗車システムはProof-of-payment(POP)って呼ばれてて、欧米の都市交通ではむしろ主流みたい。

結局ここポートランドでは、この方法がいちばん合理的だって納得。

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そういや、車内で流れる「次の停車駅」の案内がしょっちゅう間違ってたりするんだけど、そんなの誰も気にしてない。

細かいことは気にしない。それがポートランド流。

Info

web TriMet:http://trimet.org/

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