アメリカの小学校の算数って何をやってるの?

アメリカの算数のレベルは日本と比べると低い、アメリカの子供達は、一桁の掛け算さえも計算機を使って解いている、などなど色々と言われてしまうアメリカの算数教育。

アメリカの算数レベルってどうなの?という疑問にお答えするべく、教育業界にいる者としてみなさんにアメリカの最新教育事情を現場からお伝えいたします。

算数教育01

日本の教育は全国一律で、同じような教科書を使って、同じようなペースで進みます。熊本の子が東京にきても多少の前後はあっても教科書に大きな違いはありません。でも、アメリカでは州ごとに教育を管理しているんですね。極論を言ってしまうと、テキサス州では4年生で習うことが、オレゴンだと5年生で習うってこともあるわけです。ただ、そんな状況を変えようと、全米から有識者が集まり、「Common Core」というカリキュラムを作成しました。現地校の先生曰く、日本の教育からも色々と拝借した内容もあるみたいですよ。さてそんなカリキュラムの一部を紹介したいと思います。

日本でもアメリカでも小学校4年生の壁というものがあります。色々なことが抽象的になる学年なんですね。今までは、机、とか鉛筆とかの単語が使われていたのが、徐々に、友情だったり、平和、環境なんていう単語がでてくるようになります。ここでつまずいてしまう子が多いんですよね。

そんな壁が多い小学校4年生ですが、アメリカの小学校4年生は一体どんな勉強をするのでしょうか。まずは、こんな足し算方法の問題をご覧ください。

算数教育1

みなさんはおそらく戸惑ってしまうと思います。あれ?この線は何に使うの?と。そう思った方は、本当に日本の教育に侵されていると言っても良いでしょう。この線なんて使っても使わなくてもいいんです。解ければいいんです!(笑)アメリカの学校の先生たちはこういう先生ばかりです。解ければ問題なし。でも、この線の使い方気になりますよね。

答えはこうやって使うんです。

算数教育2

お判りになりましたか?

そうです。最初に24,375の20,000を足します。その次に、4,000を。次に300を。次に70。そして最後に5を足して出来上がりです。この線意味あるのかな?と思うかもしれませんが、やってみると意外と、使いやすかったりします。

つぎに、こちらの掛け算の問題をご覧ください。

算数教育3

うーん、なんですか、この図は?と思うかもしれませんね。

もうどんどん行っちゃいましょう。

この図はこうやって使います!

算数教育4

お判りになりましたか?これは

左上:1×4    右上:9×4
左下:1×2    右下:9×2

それぞれの答えを書いているだけなんですよね。それを斜めに足す。これが日本のやりかたですよね。

算数教育5

これを途中の足し算せずに、こうやります。

算数教育6

これと同じことを斜めの線を使ってやっている、ということですね。結構現地校の宿題ではこのプリントがでますね。子供達にこれを見せてもらって、最初は戸惑っていた私ですが、もう慣れました。

それと私が気に入っているこちらの問題。これって掛け算を学ぶ上で最適な図だと思うんですよね。

算数教育7

先ほどの斜め線が入っていたのが、計算のための図だとすれば、こちらは可視化するための図ですね。掛け算ってこういうことなんだよ、ということが直感的に分かりますね。

算数教育8

そんなわけで、確かにこれは日本の小学校4年生で習う問題ではありません。日本では小学校3年生です。ただ、アメリカの教育も徐々に変わってきています。全国で一律のカリキュラムを設定して、少しずつですが算数教育にも力を入れ始めました。実際にできる子たちは、高校在学時点で、日本の大学レベルの勉強していますから。日本も油断していると、一概にアメリカの算数って遅れているよね、ということも言えなくなってくるのではないでしょうか。

web 参考WEBサイト

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