ポートランド国際空港(PDX)でカーペットの写真をひたすら撮ってみる。

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今回、紹介するのは「カーペット」である。この時点で何の話か分かったあなたはかなりのポートランド通。ただそんなあなたも知らないポートランドのカーペットの秘密を紹介していくとしよう。

: 愛され続けるポートランド国際空港(PDX)のカーペット、タグは #pdxcarpet

大坪侑史 (Yuji Otsubo) ポートランド写真家さん(@tubotyao31)が投稿した写真 –

上記の写真、Instagramでは専ら「#pdxcarpet」というタグが付いてアップされているが、その写真の数は今や45000枚を超える。

まずなぜ「ポートランド国際空港(PDX)のカーペットなのか」を説明する必要があるだろう。

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ポートランド国際空港は2013年から2年連続、アメリカ国内で最も満足度の高い空港に選ばれている。その一因を担っているといっても過言ではないのがこのライトグリーンが鮮やかなカーペット。ポートランダーは飛行機を降り、このカーペットを見ることで「ポートランドに戻ってきた」と感じるのだ。

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今やポートランドの市民が街の象徴の一つとしてあげるこのカーペットの歴史は今から30年以上前。当時建設を担当した業者が、空港に伝統的に使用されていたアースカラーを避けて、ブルーとグリーンというこれまでにない色を用いることで、ノースウエスト地区(ワシントン州、オレゴン州、アイダホ州、そしてモンタナ州の一部)のイメージカラーとして認識させよういうことで始まった。
以前「ポートランドとポーランドの違いについて知っておきたい4つのこと。」でポートランドはクールだって話したけど、この色合いもまた「クール」だといえるだろう。

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色はもちろんデザインも人気で、カーペットは最初に敷かれた時からファンが絶えないんだとか。どんなに傷ついても何度も同じ柄が張り替えられてきたこのカーペット(空港に行けば頻繁に補修の跡を見ることが出来る)。
それが今年度を持って全面新しいものに張り替えられると言うことが発表されたため、更にフィーバーしているのだ。

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ざっと説明してきたが、「なぜポートランド国際空港(PDX)のカーペットなのか」は分かってもらえただろうか。前置きが長くなってしまったがここからが本題だ。

PDXのカーペットのデザインって実は一種類じゃない。NorenPortlandのInstagram を投稿するときにポートランドの写真をよく見るけど、ここまでに紹介した今年までで終わるデザインと、今年張り替えられる新しいデザイン以外にも、様々なデザインのカーペット写真を見ることがある。そこで今回は空港に乗り込み、全てのカーペット写真を撮ってきた。(出発ゲートより先に違うものがあれば後日更新有り。)

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まずは王道の1枚、ちなみにこの構図、アメリカではフットフィーと呼ばれ、その日のファッションを紹介する1枚として使われることが多い。しかしここではポートランドに到着した時、離れる時に挨拶がてら撮影する人、空港のキャラクター「ピーディーくん」(カーペット)とツーショットの意味で撮る人がいることが特徴的。

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次は新作のデザイン、デザイナー曰く1987年に作られた過去デザインの要素を入れたと言う。新作はこれまでと同じ緑を基調にしているが、トーンを下げ落ち着きのある感じになっている。赤、青、黄色の3色が原色に近くアーチがかっているのが特徴的か。

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新旧のデザインの中間に存在するような1枚。線1本、単色のせいか、他より派手さがないせいか、使われている面積はかなり少ない。1階のものは徐々に張り替えられており、いつ姿を消すか分からないという意味では難易度はかなり高いかも。

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減りゆくこれまでのデザインと増えゆくこれからのデザインに等しく存在しているのがこちら。なんとなくこれまでのデザインの感じを残しながら直線は独立している。
「こんな柄あったんだ!知らなかったよ!」とカーペットを紹介するFacebookページで冗談交じりに語られるこのデザイン。空港内でも特に窓際に多く見られる。(これからもしぶとく生き残っていきそうである。)

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回転自動ドア内に使われていたカーペット、ただの灰色のカーペットである。
特にこれといった情報がないので個人的なエピソードを交えると、
自動で回転し続ける中、止まってこの写真を撮ろうとしたところブザーがなって数分間ぼっちで閉じ込められた。撮影を午前の中途半端な時間に行っていたため動き出すまで助けを呼べなくて焦った。(良い子はマネしないように)

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続いてこれ!
え?さっきと一緒だって?この違いが見分けられない人は、きっと彼女がネイルの色を変えたことや彼氏のコアな趣味を理解することは出来ないだろう。回転自動ドア内以外のグレーのカーペットはこの薄っすらと模様の付いたものが多い。

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グレーシリーズで最も新しいのがこれ、1、2階エリアではほとんどお目にかかれないが3階エリアで見ることが出来るはず。「というかこれは日本の空港でも撮れそう。」とか言うと下も子もないのでやめてほしい。

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よく見かけそうなカーペット、新しいものと使い古されて色の落ちたものではかなり印象が変わって見える。というかこんなことを語り出している自分がもうすでに変わりだしている・・・。

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ちなみに極めるてくるとこれも同系統のものがあると分かる。どう極めるかって?それは日々の練習の成果につきるだろう。

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個人的に発見する難易度が最も高いと思うのがこちらのデザイン。ポートランドから出発する時に比べ、到着時はさらに難易度が高いかも。探そうとするよりも探すのを諦めた時に見つかるかもしれない、まさに玄人向きのカーペットである。(何の玄人かは分からない。)

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今回紹介するカーペットは以上だけど、まだまだ違うカーペットがありそうなので見つかった際はぜひ報告してほしい。(新しいものが見つかり随時更新予定。)
ちなみに年内で無くなってしまうデザインは写真にあるように様々なグッズが作られ販売されている。これらをお土産特集として紹介していくがそれはまた今度。

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さぁカーペットの写真を撮ったら街へ繰り出そう。自動ドアを無事くぐり抜けたら、そこはもうどんなやつでも受け入れてくれる自由なポートランドの世界の始まりだ。

PDX

place 7000 NE Airport Way, Portland, OR 97218

web WEBサイト

その他:WiFi 有

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