小学校のロッカールームでビール造り?「Concordia Brewery」

最近とうとうダース単位でビールを購入し始めました、MIREIです。

以前、「マックメナミンズ リングラーアネックス(McMenamins Ringler Annex)」を紹介しましたが、マックメナミンズのビールは自社のブリューワリーで少数生産されているため市販されておらず、系列店でしか飲むことができません。
全部で24か所ある自社ブリューワリーのうち、17か所がオレゴン州にあります。
(その他はワシントン州)
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その中でもコンコルディア・ブリューワリー(Concordia Brewery) があるケネディスクール(Kennedy School)はアメリカ合衆国が指定する歴史登録財(National Register of Historic Places)として認定されている廃校になった小学校の中にあります。
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昔のままの教室案内の標識を目印にドアを開けると前歯の欠けた女の子のイラストがお出迎え。
この部屋は昔女の子のロッカールームとして使用されていたからだそうです。
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ブリューワリーとしては規模が小さく、働いているのも2人だとか。
今回はマット(Matt Carter)が他のブリューワリーにお手伝いに行っていたので、
両手両足にタトゥー、ひげ面に人懐っこい笑顔というこれぞポートランディア!な恰好のデイブ(Dave Kosanke)がお出迎えしてくれました。

デイブは週に6日間、ここでビールを作っていて、
朝8時から12時までは全ての器具の洗浄とモルトを砂糖と水で煮るところまで、
取材時の13時頃は今から釜にホップを入れるというところでした。
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今煮出しているのはIPAだよと言いながら見せてくれたのは2種類のホップ。
ここで使われているホップは全てオレゴン州とワシントン州のものだそうです。
オレゴン州とワシントン州ではブリューワリーに関する法律や地ビールを好む文化に加え、良質なホップの生産量が高いためビールの生産に適しているのだとか。

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計量したホップを女の子が描いてある釜に入れ、撹拌し、さらに煮ます。
釜をのぞかせてもらいましたが、砂糖のせいか甘い香りとホップの匂いが混ざって素朴な優しい匂い。
それをカラフルなペイントのしてある茶色のタンク内で発酵・熟成させたら完成です。
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そしてここ、珍しいことに一般人でもいつでも見学可能なんです。
何か薬品を使っている時はドアに張り紙を出すそうですが、何の表示もなかったらいつでも入ってきて見学していいとのこと。
午前中は忙しくしていることが多いらしいので、午後に見学をおすすめします。

デイブは1997年にアイオワからポートランドに来て、
2001年にバーテンダーとしてマックメナミンズで働き出し
ビール造りをしたいと2012年にブリューワーに転職、
コンコルディアで働き出してからは3年ほど経つとか。

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いつも遊びのように実験しながら新しいブリューレシピを作るんだ!と笑顔で話してくれた彼のふくらはぎの裏には昔飼っていたというハリネズミのタトゥーが。
お気に入りのマックメナミンズのビールはダップルボック(Doppelbock)だと教えてくれましたが、限定品のため今はもう作っておらず、飲むことができませんでした。

次回はケネディスクール(Kennedy School)の紹介をします。
小学校でビール!なんて考えただけでわくわくする経験、あなたもしてみませんか?

Concordia Brewery

place 5736 NE 33rd Ave. Portland, OR 97211

time見学可能時間:8am – 4pm 

web WEBサイト

TEL:503-249-3983

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