ポートランドでジョエルのこだわりを追求した一杯に出会おう「Courier Coffee」

「ひとりひとりにベストな一杯を淹れたいんだ。」

「僕の周りにはコーヒーに触れる機会が多くあったんだ。」
10代の頭に、将来自分のコーヒーショップを開くと決めた。

「一度に作ったものを大勢に振舞うのではなく、一杯を大切にしたい。」
高校では自らコーヒースタンドを作り、周りに振る舞った。

「コーヒーは物事のはじまりの飲み物なんだ。」
今でも、自ら焙煎し、コーヒーを淹れ、カヌレやクッキーを焼く。
配達だって環境を考慮して自転車で届けられる範囲でひとっ走り。

写真:2

クーリエコーヒー(Courier Coffee)のオーナー、ジョエル(Joel)は自らのこだわりをとことん追求する日本の職人のような人だ。

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2010年にオープンしたお店クーリエコーヒーはサウスウェスト、観光客と地元の人で賑わう「パウエルズブックス(Powell’s Books)」から一本離れたオークストリート(Oak street)にある。

「どうしてこの場所を選んだの?」

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「ダウンタウンの中心に店を構えたなら多くの人が訪れるだろう、それはすごく賑やかなんだろうけど、俺はバーのようなお店をやりたかったんだ、オークは静かなストリートでここに来る人は他でもなくコーヒーを求めてやってくる。そんな人たちに最高のコーヒーを出したいんだ。」

: Drip by Courier Coffee. . : クーリエコーヒーの記事は来週公開予定ですが 一足先に動画を公開 初めて編集して下手くそですが雰囲気だけでも伝われば 今日の写真はまた後ほど投稿します。

大坪侑史 (Yuji Otsubo) ポートランド写真家さん(@tubotyao31)が投稿した動画 –

コーヒーを頼む際、目に入るのがこのメイソンジャー。クーリエにフレンチプレスのポットは見当たらない。お客さんが並べばメイソンジャーも並んでいく。

「メイソンジャーを使ってるのはなぜ?」
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「3つ理由があって、まず透明なメイソンジャーはコーヒーが出来ている間、他の作業をしていてもどれくらい入っているかを外から目で確かめることが出来るんだ。これはお客さんが別々のタイミングで来た時にすごく助かる。この時1人分として丁度いい大きさだってことが2つ目のポイント、他にもガラスの器具はあるけど大きいもので複数人分をまとめて作ることはしたくないからメイソンジャーがいい、ここでは最大8人まで並べて作ることが出来るんだ。

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そして3つ目は容器としてよくあるのは紙コップなんだけど熱いコーヒーを入れるとその紙コップの油が溶け出して味が変わってしまう。フレンチプレスなんかもそうで長時間置いていると中に濃度の層が出来て最後の方では苦味が強くなるんだ。」

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「オーダーの時に豆をセレクト出来るけど、産地は固定しているの?」

「メニューは毎月変えているよ。収穫時期などを考えてその時その時に一番良いものを選んでいるんだ。今のイチオシはコロンビア、香りがとてもいいんだ。コーヒーについて分からないことがあれば何でも聞いてよ。」

写真:8

ジョエルは聞けば丁寧に答えてくれる。自分のことも、コーヒーのことも、そのホスピタリティ精神はお店を訪れた人のレビューに必ずと言ってもいいくらい書かれているほど。

「日本語でメールしてもらっても大丈夫だ、家で妻が訳してくれるからね」
ジョエルの奥さんは日本人で、彼自身も日本が好き。

「日本を訪れた時は喫茶店によく行ったよ、面白いコーヒーがたくさんあった。」
ポートランドはもちろん西海岸のコーヒーがサードウェーブコーヒーとして日本で人気を呼んでいるけれど
ジョエルは逆に日本の喫茶店のモーニングに付いてきたゆで卵に興味を持ち、戻ってボイルドエッグを始めたそう。

ブログには日本を訪れた時の写真があるし、お店では時折、日本人の実施するイベントも開かれている。
日本語のガイドブックや雑誌もあるから行き先に困ったら美味しいコーヒーで休憩がてら訪れるといい。

写真:9

少しお店の様子を見てみるとしよう。
焼きたてのカヌレやマフィンの匂いが店内を包みこむ朝から、バリスタが休憩に外の黄色いベンチを使い出す閉店の夕方まで、お店にはお客さんの足は絶えない。平日は7時から開いているので通勤通学前にテイクアウトして美味しいコーヒーを楽しめるのも嬉しいところ。

写真:A

働いているバリスタさえも愛する居心地の良い空間はお店だけでなくお客さんと一緒に作られる。
バーを意識して作られたカウンター前ではバリスタとお客さんが楽しそうに会話する姿が見られるだろう。

写真:B

お店から聞こえる音は話し声とカウンターの隅、レコードプレーヤーから流れる音楽。
プレーヤーの横に座ったら音楽についても聞いてみるといいかも。

写真:C

すっかり遅くなってしまったけどコーヒーの話をしよう。
先ほど話しにも出たコロンビアを始め、グアテマラやブルンジなどオーダー時にメニューに載っている豆からセレクトする事が出来る。写真はコロンビア、世界でも最も有名と言われるコロンビアのコーヒー豆だが特徴は酸味と甘み、クーリエのコロンビアは苦味が少なく甘みを感じられる。独特の香りにも注目して欲しい。
余談だがコロンビアの質の高いコーヒー豆を維持するのはかなり難しい、なぜならコロンビアは気候風土に恵まれているものの主に農園とされる場所の地形は起伏の多いものばかりで今日でも特殊な小型自動車でなければコロンビア内の中心地に運ぶことさえ一苦労で鮮度を保つのが難しいから。

写真:D

ジョエルが自らファーマーズマーケットへ足を運び揃えた食材で作られるフード達はどれも絶品だ。
カフェでカヌレ(Canelé)($2)ってなかなか見ない。京都でカフェを巡っていた時も片手で数えられるほどしか見なかったけど、それはポートランドでも同様だ。作った理由は「形が可愛かったから。」

写真:E

愛らしいけどサクッと一口、柔らかな甘さがすごくいい。
カヌレ目当てに行くなら焼きたて目当てで開店直後はオススメしない、なぜなら焼き上げた後に少し時間を置いて出されるから、開店直後には食べることが出来ないのだ。開店して少ししてから行くのが良いだろう。

写真:F

ヨーグルトオーツマフィン(Yogult Oat)($3)はそとはこんがり、中はしっとり。薄くスライスされたリンゴも合わさった爽やかな酸味がたまらない。コーヒーとの相性も抜群だ。

写真:G

実を言うと僕(Tsubo)がポートランドで初めてを訪れたコーヒショップがここクーリエコーヒーだった。当時はまだ夏の終わりで暑くて乾いた喉を潤しに入った際に両腕にタトゥーの入ったイカした兄ちゃんたちがメイソンジャーにコールドブルーを注ぐのを見て衝撃を受けた。
それから数ヶ月後にこうしてジョエルと話して記事を書いているなんて当時は考えもしなかったけどね。

最後にひとつ聞いてみよう。
「ジョエルにとってコーヒーってどんなものなの?」

写真:H

「コーヒーは物事のはじまりの飲み物なんだ。1日の始まりはもちろん、大事な会議だって大切な誰かとの最初の待ち合わせも始まりに口にするのは1杯のコーヒーだ。僕にとってコーヒーはいつも僕を虜にしてくれる。魅力的な飲み物だ。」

クーリエコーヒーは作り手のこだわりを追求した至極のコーヒーショップかもしれない。
ジョエルのコーヒーは彼の情熱とともにポートランダーはもちろん、ポートランドを訪れるコーヒー好きを魅了し続ける。

写真:I

Courier Coffee

place923 SW Oak St Portland, OR 97205

time Mon – Fri : 7am. – 6pm. Sat&Sun : 9am -5pm.

web WEBサイト

その他 :Wi-Fi 有

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