※2017年6月9日一部修正
「エースホテルの雰囲気を味わうなら、横のスタンプタウン(Stumptown)でコーヒーを買ってくつろぐのがいいよ」
ポートランドに来たらド定番と言ってもいいほどの流れ。
僕自身スタンプタウンとの出会いはポートランドへの最初の一歩でした。
今回、そのスタンプタウンはダウンタウンに位置する本店を紹介したいと思います。
近年コーヒー業界でキーワードとなっている「サードウェーブコーヒー」
サードウェーブコーヒーとは、その名の通りコーヒー業界において起きた第三の波のこと。第一の波は浅煎りのアメリカンコーヒー、第二の波はシアトル発、深煎りのコーヒー。
サードウェーブコーヒーは原産地・農園の特定や、品種、味の特徴などを分析し、豆の持つ味を最大限引き出すなどコーヒー作りにおける全てのプロセスにおいて、丁寧に管理して作られます。このスタイルの先駆けとなったのがポートランド発の「スタンプタウンコーヒー」でした。「コーヒー生産者とコーヒーを楽しんでくれる人との関係性に私たちの価値がある。」
焙煎とコーヒー豆を探す旅の中で培った関係性がスタンプタウンの誇りになっています。
そのコーヒーの特徴は何と言っても香りの高さと飲み易さ
ドリップ($2/8onz~)は口に入れると香りが広がり、口の中で滞留することなく、軽やかに香りだけを残して後味もすっきりと抜けて行きます。
人によってはコーヒーを飲む際、後味が気になり口直しに水を飲む方もいますが、スタンプタウンの澄んだコーヒーはそんな必要もありません。
これはスタンプタウンが常により良い豆を調達することをモットーにして、質の高い生豆の調達力を誇っているため。本店ではこうした20種類以上の質の高いコーヒー豆を購入することも可能です。
カウンター10席、テーブル席16席、ソファー席2席もある広々とした店内。
この本店からは様々なポートランドの人々を見ることのできます。
店内奥のレコードから流れる音楽に耳を傾けながら店内を眺めると、
自慢のタトゥーを見せるパンクなお姉さん、カウンターでは同性愛者のカップルが愛を確かめ合い、テーブル席では観光客がブードゥードーナツを片手にお喋りに花を咲かせます。
写真を撮っていると、隣に座っていたおじさんは笑顔でこう話してくれました。
「俺たちはどこにでもあるものではなく地元のものを愛して楽しみたいんだ。」
ポートランダーがポートランドを愛する所以。
地元のものや人を愛する人がいるからまたより良いものが生まれ成長して行く。
スタンプタウンはもうすでにコーヒーというカテゴリーを超え、こうしたポートランドを象徴する場所になっているのです。
ポートランド発祥のスタンプタウンコーヒーですが、今ではシアトル、ニューヨーク、ロサンゼルスにも展開しており、日本でも一部店舗でスタンプタウンコーヒーを楽しむことができますよ!
Stumptown Coffee(SW 3rd Avenue店)
Mon-Fri:6am- 6pm, Sat- Sun:7am- 6pm
http://stumptowncoffee.com/location/portland/downtown/
その他:Wi-Fiあり