• 美容師

  • Reiko Nishitome

  • INTERVIEW

  • Writer Yuko

  • Editor Ryoma

キラキラウーマンPDX『仲間と一緒に、街1番のサロンにしたい』(Reiko さん / 美容師)

ポートランドで輝く女性にスポットを当てる【キラキラウーマンPDX】連載企画!
第五弾は、おしゃれな若者に人気のエリア、パールディストリクトで美容師をしているReiko Nishitomeさんを紹介します。

東京、パリ、ベルギー、ポートランドと4つの国で美容師経験のあるReikoさん。
日本語、フランス語、英語と三カ国語をあやつり、確かな腕とプロ根性を元に、世界中で活躍し続ける彼女。
誰もがうらやむ経歴の裏には、彼女の強い意志が隠されていました。

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美容師一家の中で育まれた、美容師に対する想い

N現在、ポートランドで美容師として活躍されてますが、美容師を目指したきっかけとポートランドに来るまでの経緯を教えていただけますか?

Reiko「美容師一家で育ったので、小さい頃から美容師という職業が身近にありました。母、祖母、おじ、おば、いとこ、家族中に美容師がいます。
美容学校を卒業したあと、2年程東京のサロンで働いていましたが、人間関係や上下関係など、技術面以外に気を使うことが多くて…もっと早く腕を磨きたいと、パリに行くことを決めました。
パリには毎年旅行で行っていて、良い思い出がたくさんある場所なんです。大好きなパリで修業して、腕を磨こうと思いました。
ビザが必要だったので、はじめは学生ビザで渡仏し、美容学校を卒業後は4つのサロンで3ヶ月づつ修行をしました。
そんなある日、突然携帯電話が鳴って…出てみると、パリでは有名な老舗サロンのオーナーの女性からでした。
『うちのサロンで働かないか』って。誰が紹介してくれたのか、どうして私の番号を知っていたのか、未だに分からないんですが(笑)
これはビックチャンスだからと、彼女のもとで働くことにしました。」

 

1日フランスパン1本の生活「お金は後からついてくる」

Nそれは、ビックチャンスですね。もちろん、Reikoさんの評判があってこそだとは思いますが。苦労したことはありましたか?

Reiko「もちろんありました。まず、言葉ですね。フランス語が満足に話せなかったので、お客様とコミュニケーションをとるのも一苦労でした。ジェスチャーで、こんな感じですか?とかしながら。
当時、私は20そこそこ、しかもアジア人なので実年齢より若く見えますよね。パリのお客様から見たら、中学生くらいに思われていたと思います。
フランス語も話せないし、お客様の不安がこちらにまで伝わってきました。私も毎日が緊張の連続でしたね。
週に6日働いていたんですが、お給料はもらっていませんでした。フランスパン1本で1日過ごす日々でしたね。パンを3等分して、朝、昼、晩って。
チップと、貯金を切り崩しての生活でしたが、やってやるぞ!って気合を入れて、必死に仕事をしていました。
『お金は後からついてくる』って思ってましたね。」

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Nすごい根性ですね。その後、どうしてポートランドに来ることになったんですか?

Reiko「パリのあと、まずはベルギーに移住しました。ベルギーのサロンからスカウトがあったんです。
2年程、パリとベルギーを2週間交代で行き来する生活をしていました。ベルギーには日本人がたくさん住んでいるんですが、それに対して日本人の美容師が少ないんですね。
自分が求められているという嬉しさもあって、ベルギーに移住することにしました。
そこで3年程暮らした頃、ふと『このままここで一生生活するのかな』って考え出しました。
英語を話せるようになりたいという気持ちもあって、次は英語圏でチャレンジしてみたいと思ったんです。
ちょうどその時のパートナーも、英語圏で生活したいという気持ちのある人だったので、二人で移住の計画を立てました。
彼は物理学者で、その研究所がポートランドにあるということで、この街に来ることになったんです。
ローズシティと呼ばれていたり、環境に優しい街ということで、なんだか良さそうだぞと、下見もせずにやって来ました。笑」

Nなるほど。実際にポートランドに来てみて、印象はどうでしたか?

Reiko「最初はへんてこな街に来てしまったな、移住は失敗だったかな、と思いました。
でも、3ヶ月経った頃からいい街だなと感じてきて、1年が過ぎる頃にはポートランドが大好きになっていました。
自然が豊かで、街全体がコンパクトで、生活がしやすいですよね。街が若くてモダンで、活気があるところも好きです。」

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仲間と一緒に、街1番のサロンにしたい

Nポートランドに来て、どうやって今のサロンで働くことになったんですか?

Reiko「美容師免許を取るために通っていた美容学校で、卒業後の進路を聞かれたんです。英語も話せないし、まだ決まってないと答えたところ、サロンをオープン予定のフランス人美容師を紹介すると言われて…現在のオーナーを紹介してもらいました。
実は、偶然ですが、オーナーとはパリのワークショップなどで顔を合わせていて、ポートランドで再会という形でした。
オーナーは、パリで私が働いていたサロンのことも知っていたので、ぜひ、一緒に働いてほしいと誘ってもらいました。」

Nそれはすごい偶然ですね。ポートランドのお客さんは、それまでのお客さんと比べてどんな人が多いですか?

Reiko「ストレスフリーというか、リラックスされてる方が多いと感じますね。緑豊かな広い土地で生活しているからでしょうか。
パリだと忙しくされてる方が多かったんですが、ポートランドの方はのんびりされているなという印象があります。
私の今のお客様は、8~9割が日本人の方なんですが、流行も変わってきましたね。とくに若い方は、私が今までしてきたスタイルと違うものを求めていたり、お客様から学ぶことも多いです。
また、日本人以外のお客様、たとえば中国や韓国の方だと、日本の方より厚みのあるスタイルを好んだり。
最初は自分のイメージしてるスタイルと違うことを要求されることに違和感もあったんですが、国によって美の形も違うんだなと、今は理解しています。」

Nグローバルに活躍されているからこそ、得られる視点ですね。お忙しいと思いますが、どうやってリフレッシュされていますか?

Reiko「サルサを踊っています。もともとラテンやジャズの音楽が好きだったのと、クラシックバレエを習っていた関係で踊りが好きだったので、習いはじめました。
休日はもちろん、仕事終わりも毎日踊ってますよ。」

N毎日ですか!エネルギッシュですね。最後に今後の展望を教えてください。

Reikoサロンの仲間たちと、ポートランドで1番のサロンにしようと話していて、それが目標ですね。
お客様に対してはもちろん、仲間に対しても気配りをもって接し、サロンの発展に貢献していきたいと思っています。
もちろん、自身のスキルも向上させて、今以上にお客様が居心地のいいサロンにしていきたいです。」

東京、パリ、ベルギー、ポートランドと世界を股にかけて活躍してきた彼女。ポートランドにお住まいの方はもちろん、ご旅行でいらした方も、ぜひ、彼女の一流の腕を確かめに行ってみてください。

きっと、最高のスタイルに仕上げてもらえますよ!

 

フレンチカットヘアー(French Cut Hair)

place416 NW 11th Ave. Portland, OR 97209

time火~土:9:00~18:00, 日、月:定休日

TEL:971-263-1511

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