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  • Writer Yuko

  • Editor Ryoma

キラキラウーマンPDX『ポートランドに恩返しがしたい』(Kurumiさん/ガラスアーティスト)

ポートランドで輝く女性にスポットを当てる【キラキラウーマンPDX】連載企画!
第八弾は、ガラスアーティストのKurumi Ishukawa Conley さんを紹介します。ポートランドで20年間ガラスアーティストとして活躍し続けているKurumiさん。
長年活躍し続ける秘訣、ポートランドの今と昔についてお話を伺ってきました。

評判を聞いて越してきた、ポートランドでの生活

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Nまずはじめに、ポートランドに来たキッカケを教えてください。

Kurumi「アーティストにとって良い街らしい」という評判を聞いて、結婚生活をスタートさせる場所としてポートランドを選びました。当時、私は日本でガラス工芸を勉強し、主人はボストンを起点にミュージシャンとして世界を転々とする生活をしていました。アーティスト仲間の一人がポートランドでの生活をはじめていて、その話を聞いて、私たちも引っ越してくることに決めました。

Nなるほど、その頃は知る人ぞ知るポートランド!という街だったんですね。実際に生活をはじめてみて、評判通りの街でしたか?

Kurumiそうですね。ポートランドに越してきてすぐ長女を妊娠し、思うように制作ができない日が続いたんですが、今後の制作活動についてイメージを膨らませることはできました。というのも、ガラスアーティストとして活躍されている方のオープンスタジオに見学に行ったり、色々なアーティストの方と直接触れ合う機会があったんです。

長女を出産後は娘をおぶって制作をし、作品をダウンタウンのサタデーマーケットで毎週末販売していました。同じように制作活動をしている友人ができたり、お客さんと直接やり取りして接客をすることで生の英語に触れることもできましたね。

そんな中、長女が2歳になった頃に次女を妊娠しました。しばらくは大きいお腹を抱えて、長女を連れてサタデーマーケットで販売をしていたんですが、だんだんそれも難しくなってきて… それからは、コンベンションセンターやエキスポなどで開催されるギフトショーでの販売にチェンジしていきました。

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N幼いお子さんを抱えながらの制作に販売活動、ものすごいガッツですね。大変ではなかったですか?

Kurumiもちろん大変な面もありましたが、それ以上に、楽しさがありました。娘たちが寝てから工房へ入り、お茶を飲んで好きな音楽を聴きながらガラスに触れるのは、私にとって精神衛生上とても良いことでしたね。

ちょうどその頃、お客さんから「自分でガラス製品を作ってみたい」という声が上がりはじめていたんです。ぜひ、この楽しさをお客さんにも提供したいと、工房に人を招いて、ガラス教室を開くようになりました。

自分が幼い子供を抱えていたこともあり、子供がいて教室に通うことが難しいお母さんたちにも気軽に来てもらいたいと、子連れでも来れるような環境にしました。それはいまも変わってませんね。

お客さんが楽しんでくれると、私も良いエネルギーをもらいます。ガラスを通じての人付き合いが心地よいというか…私にとっても、ありがたい時間をいただいていますね。

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ポートランドに吹く新しい風

NポートランドではDo it Yourselfという言葉もよく耳にしますよね。

Kurumiそうですね。ギフトショーなどで販売をしていて、昔は物質的な商品を買いにくるお客さんが多かったですが、最近は自分で作りたいという方が増えている印象がありますね。私も、制作活動はもちろん、工房でのガラス教室を通して、そういったお客さんの声に応えられていれば幸いですね。

Nくるみさんはポートランドでの生活が20年と長いですが、昔と今のポートランドを比べてみて感じることはありますか?

Kurumi新しい風が吹いているな、と思いますね。たとえば、ポートランドのアルバータストリートでは、毎月最終木曜日にアーティストの方たちによるラストサーズデーというフェスティバルが開催されますよね。あのイベントはアーティストの方たちが街興しの意味も込めて勝手にはじめたもので、私も参加していたんですが、当初はもっとアートの面が目立ったものだったんです。でもいまは、アルバータストリート自体にレストランやカフェが増えてきたこともあり、パーティーのような側面があるのかな、と感じますね。

それはポートランドが変わってきたことのひとつですが、若い人たちがこれからのポートランドをつくっていくと思うので、良い風が吹いていけばいいなぁと考えています。

Nラストサーズデーの立ち上げ期から活躍されていると聞くと、本当にポートランドでの生活が長いなぁと実感しますね。今後はどのような活動をしていきたいですか?

Kurumiポートランドに恩返しをしていきたいですね。20年前、私がここに来たとき、街の雰囲気や周囲の人は私を受け入れてくれました。なので、次は私がその恩返しをする番かな、と思っています。工房に人を招くこともそうですし、近所で生活しているお年寄りの方々とコミュニケーションをとったり、さまざまな年代の人が住みやすい街になるよう、自分にできることをしていきたいですね。

作品作りについては、今まで通り、自分の作りたいものを自分のペースで作っていけたらいいなと思っています。

肩の力が抜けていて、どこまでも自然体のくるみさん。20年間という長い間活躍し続けている秘訣は、ガラスに関わる時間が生活の一部になっていることかもしれませんね。

Kurumi Ishikawa Conley

二人の子供を育てながら、20年間ポートランドでガラスアーティストとして活躍し続ける。自身の制作活動に加え、ガラス体験教室も開催。たくさんの人たちに、ガラス製品作りの楽しさを伝えている。

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