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キラキラウーマンPDX『育児とエンジニア、二足のわらじを履くTomomiさん』

ポートランドで輝く女性にスポットを当てる【キラキラウーマン】連載企画!
第一弾は、エンジニアとママの二足のわらじを履くTomomi loffeさんを紹介します。

もうすぐ2歳になる息子を育てながら、アメリカ人のご主人と暮らすともみさん。
彼女はなぜポートランドにやって来て、どうしてエンジニアになったのか。
そこには、彼女の並々ならぬ前向きなパワーがあふれていました。
 
Interview by yuko, Edit by Ryoma

渡米のきっかけは、「グローバルな働き方をしたい」という想い

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日本の短期大学卒業後、一度、日本のホテルに就職したともみさん。しかし、仕事を進めていくうちに「私の人生、このままここで終わらせていいのか」と考え出します。

「もっと国際的なホテルで、グローバルな働き方をしたいと思いました。高校生の頃に父を亡くしていたこともあり、自立したいという想いが強かったんだと思います。アメリカで本場の英語力を身に付け、質の高いホテルで、コンシェルジュを目指そうと考えました。」

21歳での渡米。渡米先はシアトルの語学学校(ESL)。最初は1年間の留学予定でした。

しかし二学期通ったところで一番上のクラスまで到達し、「よし、残りの半年間は現地の人が取るようなクラスを取ろう!」と決意。コミュニティカレッジ(日本でいう短期大学)に編入します。
 

文系卒業でも、面白さにハマって夢中で勉強することでエンジニアに

英語力を習得した彼女は、「手に職をつけて、グローバルに活躍したい」と考え始めていました。「手に職」ってなんだろうと、とりあえず「タイピング」と「マイクロソフトオフィスの使い方」のクラスを取ってみます。

日本にいたときは、文系専攻だった彼女。この時にはまだ、ワードとエクセルの使い方もままならなかったといいます。しかし、このクラスがヒット!「コンピューターって面白い」と感じ、さらに「ビジュアルベーシック(プログラミング)」のクラスを選択します。

すると、これまた大ヒット!次は「C言語」、その次は「C++言語」(いずれもプログラミング言語)と取っているうちに…「そんなに取るなら、あと数個、数学や物理の科目を取れば、短大を卒業した資格を習得できるぞ」と、当初1年の予定だった留学を延長。正式に「コンピュータサイエンス科」を専攻、卒業します。

しかし、このとき、彼女の中で疑問が。

「いくらアメリカで英語力を身に付けたとは言え、短大卒業レベルで、エンジニアとして活躍できるのかな?日本のエンジニアって、みんな工学部卒業とかなんだよね?と思いました。なにより、このときには既に理系科目の面白さに惹かれていたので、もっとアメリカの大学で勉強したいと思い、シアトルのワシントン大学電子工学学科へ編入することにしました。」

そこでの二年間は「人生今まで、これほど勉強したことはない」というほど勉強したそうです。本人いわく「ガリ勉か!」らしい。笑
 

ポートランドで、愛するこどもと大好きなエンジニアの仕事を両立する生活

大学を卒業後、一度は帰国し日本のマイクロソフト社に就職。しかしすぐに、アメリカのシアトルに転籍します。そこで現在のご主人との出会い、やがて結婚。ご主人の実家のあるポートランドへ引っ越すことに…
こうして、ポートランドにやってきたんですね。

やがて息子を出産し、出産・育児休暇により一時職場を離れますが、3ヶ月後には復帰。育児とエンジニアとしての仕事を両立しています。

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「とにかくいつも忙しいです。1日単位では、朝起きてから、帰宅後寝るそのときまで、ずっとバタバタ。1週間単位でみても、週末は買い出しや食事の下準備をするので余裕がないですね(笑)加えて主人が月に一度、一週間程出張で留守になります。自分の母親が近くにいてくれたら、と思うこともたくさんありますよ。」

育児と仕事の両立は悩みも絶えないそうで、つい最近までは息子と長い時間一緒に過ごせないことで罪悪感が消えなかったと言います。

「少し前に、息子が私の言うことだけを聞かなくなる時期がありました。そのときは特に、他のお母さんのように、いつも一緒にいてあげられないからだ、と自分を責めていました。でも今は、自分の選んだ道に誇りを持って生きると決めました。息子も毎日元気に保育園に通っているんだから、私も仕事を頑張る。その分、週末は息子と思いっきり遊ぶ。オンとオフを切り替え、量より質で頑張ろう、と。ポートランドは緑の多い公園がたくさんあるので、息子ともよく遊びに行くんです。」

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毎日忙しいともみさん、どうやってリフレッシュしているのでしょうか。

「カフェやレストランに行くのは好きです。ポートランドはとくに、コーヒーが美味しいですよね。あとは、夏はビーチサイドでキャンプ、冬はマウントフットのロッジで過ごしています。自転車も好きですね。ポートランドは自転車に優しい街なので、運転もしやすいですよ。」

最後に、今後の展望を伺ってみました。

「仕事面では、若手を育てる、ということをしていきたいですね。今までは息子が小さかったこともあり、与えられた仕事を効率的にこなす、という側面が大きかったんです。これからは、技術面以外でも、組織を引っ張っていけるような、そんな働き方がしたいです。子育て面では、体力作りですね。育児は体力勝負なので。最近は早朝、30分ほど汗をかいてから出勤するようにしています。」

どこまでもパワフルな彼女。その快進撃は、まだまだ終わることを知らないようです。

プロフィール

日本の短大卒業後、ホテルへ就職。その後、渡米しESL、コミュニティカレッジを経て、ワシントン大学電子工学学科を卒業。日本マイクロソフトで二年間勤務した後、アメリカのマイクロソフトへ転籍。現在はHealthSparqにてエンジニアとして活躍中。1児の母。

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