美しいデザインを追求し続ける雑貨屋Canoe:後編

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雑貨屋Canoeが場所を変えて開店したということで、今回は新しくなったCanoeの魅力をお届けしたい。

現在のCanoeはBehind the Museum Cafeという日本人オーナーが経営している落ち着いた雰囲気の喫茶店の隣に位置している。このBehind the Museum Cafeの良さを知りたい方はこちらの記事、コーヒー行脚003 : 日本 × ポートランド「 Behind the Museum Cafe」を合わせてどうぞ。

Canoeは後世まで残るようなシンプルでありながら愛され続けるデザインを重視していると前回の記事(美しいデザインを追求し続ける雑貨屋Canoe)で紹介した。新装開店したCanoeがどのような変化を遂げたのか、Canoeが扱っている商品にどのような特徴があるのかを後編となる本記事でお届けする。

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店の場所は大きく変わったが、その外観は以前の面影を残したままだ。店と歩道を隔てる役割を果たしているのは何枚もの大きなガラス。訪れる人々の活気と店内の雰囲気が作り出す落ち着いた空間を外からでも感じることができる。Canoeが取り扱う個性的な商品を見ることができるのと同時に、思わず店内に入りたくなるような工夫がそこには施されている。
Canoeの看板を構成する色は以前と変わらず黒と白だ。
外に向かって輝いているCanoeの文字からは、新しくなったCanoeの力強さと意気込みの現れを見出すことができるだろう。

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店内に入ると、まず目に入るのは入り口近くに鎮座する大きなスピーカーだ。このスピーカーから流れる音楽は、従来のCanoeが持っていた静かな雰囲気を引き継ぎながらも、程よく音が存在する落ち着いた空間を作り出している。

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店内を進むと正面には以前紹介したチャールズ&レイ・イームズ夫妻の作品、ハウス・オブ・カードが出迎えてくれる。見て分かる通り、店内の色調は今までのCanoeと変わらず白と木材の茶色で構成されている。

オーナーに話を聞いたところ、Canoeの商品はおよそ3割が新装開店の際に入れ替わったそうだ。確かに以前見ることのできなかった商品が多くあった。
例えばこちら。

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500ピースのジグソーパズルだ。下段にあるハサミやテープの柄のものはなかなか難しいそうだ。値段は1つ16ドルだ。
次にこちら。

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鳥の鳴き声を再現できる笛だ。種類はアメリカンロビンやフクロウなど6種類。値段はそれぞれ25ドルから40ドル。6つで148ドルだそうだ。

子ども用品やインテリア、本に食器や文房具にペット用品など幅広い商品があるが、11月には遊び心溢れるインテリア雑貨が充実していた。その理由はサンクスギビングデイやブラックフライデイといったアメリカならではの祝日に向けての準備だという。Canoeではありとありゆる年齢層の人々を客層として定めており、子どもから大人まで楽しめてかつ、実用的な商品を多く仕入れているという。

日本の商品も新しく仕入れられていた。例えばこちら。

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石鹸置きにその隣にあるのはネイルブラシだ。なんと檜が使われているという。刷子と書いて「ブラシ」と読むのだ。どちらも日本で作られたものだ。石鹸置きは13ドル。ネイルブラシは18ドルだ。Canoeには日本、ドイツ、フランス、スイス、デンマーク、フィンランドなど様々な国の商品があるため、商品を眺めるだけであっという間に時間が過ぎ去ってしまうことだろう。
バス用品に関してはイタリアの商品も多く仕入れられていた。シンプルなデザインであり、実用的で、長く愛用したくなるものが良い商品、というCanoeのコンセプトを見事に体現する優れものが揃っていた。

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左手前から石鹸置きにティッシュホルダー、奥に見えるのはソープディスペンサー。ソープディスペンサーとは石鹸を入れるボトルのことだ。右奥にはコットンパッドをしまうための容器。中央の白と黒の容器はともに綿棒入れだ。シンプルな形状でありながら優雅さをも持つイタリアのバス用品は注目に値する。値段は35ドル、60ドル、48ドル、36ドル、36ドルとなっている。

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これが商品の説明文だ。多くの商品がこのような説明書きと共に陳列されている。そのため、その商品がどこの国のものか、デザインをしたのは誰なのか、商品の魅力が何か、を余すところなく知ることができる。買う客目線になって、商品の説明をしてくれるのがCanoeの魅力の1つだ。ちなみに先ほどのバス用品はBirilloというイタリアのメーカーが出している商品だ。
美しいデザインを兼ね備えている良い商品を追い求めるCanoeの姿勢は、国という枠組みをを越えるものなのかもしれない。

また、CanoeではPortlandに関連した商品を見つけることもできる。例えばこちら。

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この可愛らしい馬のぬいぐるみは、もともとスウェーデンにおいて伝統的なお守りであるダーラナホースから着想を得て作られたものだ。ダーラナホースはスウェーデンでは幸運を運ぶ象徴とされている。このぬいぐるみを作成したのは、ポートランドのファッションデザイナーであるアダム・アーノルド氏。商品の説明からこのような情報を得ることも可能だ。
このように、Canoeにはポートランドのデザイナーが手がけた商品も置かれている。そのためポートランドでしか手に入らないお土産を選ぶ時にも良い店なのだ。
過去に書いた「ポートランダーの心をくすぐるお土産セレクション」ではCanoeのトートバッグを紹介しているので興味を持った方はそちらの記事もどうぞ。

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Canoeには魅力的な商品がたくさんある。美しいデザイン、実用的であり長く愛用したくなる一品を探すなら一度この雑貨屋Canoeに訪れてみてはいかがだろうか。

Canoe(11月1日より)

place1233 SW 10th Avenue, Portland Oregon 97205

time月ー土:10am~6pm, 日:11am~5pm

web WEBサイト

TEL:(503)-889-8545
email:info@canoeonline.net

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